国際交流の初めの一歩♪『世界のじゃんけん』してみよう!
みなさん、こんにちは!
あっという間に、木枯らしが身に染みる季節となりました。
家の中で1日中ぬくぬくと過ごしたいところですが、
個人的に運動不足が気になる今日この頃…
あえて外に出て、子どもたちと鬼ごっこなどをして温まるのも、
たまには良いかもしれませんね♪
(irumamさんによる写真ACからの写真)
ところで、鬼ごっこと言えば、
まず決めなければいけないのが“鬼”ですよね。
みなさんは、どんな方法で“鬼”を決めていますか?
一般的によく使われるのが『じゃんけん』かと思いますが、
この『じゃんけん』が近年、
教育現場でじわじわと注目を集めているようです。
というのも、国際交流のきっかけにもなるとして、
『世界のじゃんけん』を知ろうとする子どもたちや、
学校の先生方が多くなってきているそうなのです。
そこで今回のママ職ブログでは、
世界にはどんな『じゃんけん』があるのか、
探ってみたいと思います!
★日本の『じゃんけん』はどこで生まれた?
『じゃんけん』のルーツには諸説あるようですが、
中国から伝わってきた“拳遊び(けんあそび)”が、
日本文化の中で次第に現在の『じゃんけん』へと
変化していった、と考えられているようです。
またその歴史は古く、
平安時代には“虫拳(むしけん)”と呼ばれ、
拳を握った状態から、
・小指だけを立てる→ナメクジ
・親指だけを立てる→カエル
・人差し指だけを立てる→ヘビ
の3種類で勝ち負けを決めて遊んでいたそうです。
ちなみに、ヘビはカエルに勝ち、カエルはナメクジに勝ち、
ナメクジはヘビに勝つのですが、
なぜナメクジがヘビに勝つのかは、謎のままなのだとか。
そして江戸時代に入ると“石拳(いしけん)”へと変化し、
・拳を握った形→石
・人差し指と親指の2本を立てる→ハサミ
・手を開く→紙
の3種類で勝ち負けを決めるようになりました。
これは現在の『じゃんけん』とほぼ同じですね。
(TAKEONEさんによる写真ACからの写真)
なお、“石拳”は昔、「じゃくけん」と発音していたことから、
これがなまって、『じゃんけん』と言うようになった、
という説もあるそうですよ。
★世界にはどんな『じゃんけん』がある?
ここからは、一部ですが、世界のじゃんけんを地域ごとに、
掛け声と一緒にご紹介します!
まずはお隣の国々から。
・中国…「ツァイツァイツァイ!」もしくは「イーアーサン!」
日本と同じ手の形で、石・ハサミ・布を表します。
・韓国…「カウィ・バウィ・ボ!」
人差し指と親指を立てるチョキの形でハサミを、
日本と同じ形のグーで岩、パーで紙(または布)を表します。
・モンゴル…「よしっ」といった意味の掛け声
掛け声と同時に、5本の指のどれか1本を出します。
小指は薬指に、薬指は中指に、中指は人差し指に、
人差し指は親指に、親指は小指に勝ちます。
隣同士の指が出なかった場合はあいことなります。
次は、東南アジアの国々。
・シンガポール…「シザーズ、ペーパー、ストーン!」
日本と同じ手の形で、ハサミ・紙・石を表します。
・インドネシア…「スート!」
日本とは違う3種類の手の形で勝ち負けを決めます。
>人差し指だけを立てる→人間
>小指だけ立てる→アリ
>拳を握る→ゾウ
人間はアリに勝ち、アリはゾウに勝ち、ゾウは人間に勝ちます。
・ミャンマー…「ボー・ジャー・タァヌァ!」
ミャンマーでは、手だけではなく、
からだ全体で3種類のポーズをとり、勝ち負けを決めます。
>両手を腰に当てて偉そうに直立→上官
>獲物に襲いかかる格好→トラ
>ライフルを打つような構え→鉄砲
鉄砲はトラに勝ち、トラは上官に勝ち、上官は鉄砲に勝ちます。
(かずなり777さんによる写真ACからの写真)
続いて、ヨーロッパの国々。
・イギリス…「ロックス、シザーズ、ペーパー!」
日本と同じ手の形で、石・ハサミ・紙を表します。
・ユーゴスラビア…「ジミ・ザミ・ズム!」
ユーゴスラビアでは、2種類の手の形で勝ち負けを決めます。
掛け声と同時に、グーかパーを出し、
どちらかを一人で出した人が勝ちとなります。
・ドイツ…「シュニック シュナック シュヌック!」
ドイツでは、4種類の手の形で勝ち負けを決めます。
>拳を握る(または親指だけ立てる)→石(ハンマー)
>手のひらを下に向ける→紙
>人差し指と中指を立てる→ハサミ
>親指と残りの4本の指で筒状に軽く握る→井戸
石(ハンマー)はハサミに勝ち、ハサミは紙に勝ち、
紙は井戸と石(ハンマー)に勝ち、
井戸は石(ハンマー)とハサミに勝ちます。
最後は、南北アメリカの国々。
・アメリカ…「シザーズ、ペーパー、ストーン、シュート!」
これはみなさんもご存じの掛け声ですよね。
手の形や意味も、日本と同じです。
・チリ…「カー・チー・プン!」
手の形や意味は日本と同じですが、出し方が少し違います。
「カー・チー」で利き腕をグーの形にして、
後頭部の後ろに隠すように持っていき、
「プン!」でグー、チョキ、パーのどれかを出します。
・ブラジル…「パー オウ インパー!」
ブラジルでは、両手を使って勝ち負けを決めます。
あらかじめ、参加者がそれぞれ「偶数」か「奇数」かを宣言します。
その後、両手の10本の指のうち好きな数だけ指を立て、
掛け声と同時に手を差し出します。
参加者全員の指の数の合計が、先に宣言した
「偶数」か「奇数」と合っていた人が勝ち、となります。
(acworksさんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した国の他には、
そもそもじゃんけんの無い国もあります。
インドやスリランカなどでは、
じゃんけんのかわりにコインが使われているそうですよ。
また、日本の中でも、
「じっけった」
「いんじゃんほい」
など、地域によって様々な掛け声があって、面白いですよね♪
そんな、地域の文化が色濃く出る『じゃんけん』をきっかけに、
国際交流をはじめ、さらには国際理解を深められたらいいですね!
≪参考≫
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