本嫌いにはできない?頭の中の声『内言語』って何?
みなさん、こんにちは。
9月に入りましたね!
まだまだ暑いことも多いですが、時折吹く風がすっと冷たく感じたりすると「秋だなぁ」と感じることもあります。
(nanairo125さんによる写真ACからの写真)
とはいえ秋と言っても『食欲の秋』『スポーツの秋』など様々ですよね。
さて、今年はコロナウイルスの影響もあり、あまり外に出られないということもあるので
様々な秋の中でも『読書の秋』をポイントにしてみたいと思います。
みなさんは、本を読むのは好きですか?
「好き」という人と「嫌い・苦手」という人がいると思います。
では、その差って何だと思いますか?
実はそれ、本を読む時、頭の中で声が聞こえているかどうかの差だと言われているのです!
(fujiwaraさんによる写真ACからの写真)
頭の中で声がするってどういうこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
小学校などでは、黙読の時に「心の中で声を出して読みましょう」
と、いった指導をしている先生もいらっしゃるようなので
心の中で声を出して読む、といえばわかりやすいかもしれません。
普段、私たちが声に出している言葉は『外言語(がいげんご)』といい、
他人に向けて発している言語のことを指します。
対して心の中の声は『内言語(ないげんご)』といい、
声や文字として外に発声しない言語のことを指します。
例えば、買い物に行きレジが混んでいる時
(早く進まないかな~)(前の人、早く終わらないかな~)といった心の声が聞こえることはありませんか?
そのように口に出さず、頭の中で言っている言葉が内言語なのです。
この内言語ですが、本を読んでいる時、内言語がうまく響かないと本を読むのが嫌いになるそうなのです。
どういうことなのかというと、先述したように黙読をしている時、内言語を使って音読するように読みます。
そのときに、大切なことは内言語が頭の中でよく響くこと。
さらにその内言語をよく聞くことができると、本の内容を理解しやすくなるのだそうです。
(oldtakasuさんによる写真ACからの写真)
どんなに本が好きな人でも、疲れている時に本を読むと、
文字は目で追っているのになかなか内容が頭に入ってこないということはありませんか?
そんな時は、おそらく内言語は聞こえていないはずです。
本が苦手な人は、その状態が続いてしまうので、本を読むのが苦痛に感じてしまうのです。
また、「本は難しい」「読みたい本がない」など、本を読むということ自体のハードルを
自分で上げてしまっていることも多いので
まずはそのハードルを下げていくことも、本好きへ近付く一歩ですね。
それでは、本が嫌いな人はどうしたら内言語をうまく聞き取れるようになるのでしょうか?
簡単にできる、トレーニングがあるそうなのでご紹介したいと思います!
●好きな詩を暗唱しよう!
本を読むのが苦手、という人にはまず短い詩を暗唱するところからがおススメです!
詩であればとても短いので、すぐに読めてしまいますよね。
言葉が好き、読んだら元気になる、など理由はなんでも構いません。
とにかく、短い詩を何度も暗唱することで頭の中の言葉が増えて、
内言語も豊かになっていくのだそうですよ。
●熟読はしなくてOK!
本はしっかり読まないと!と思っていると、なかなか手が出しづらいですよね。
本が嫌いだから、活字読むのはちょっと・・・と思う方もいるかもしれません。
ですが本が嫌いという人でも、SNSやインターネットの普及で、
実は活字を読む機会はグンと増えているのだとか。
でもそれらの情報は、さらっと読むことができますよね。
それと同じように、本もさらっと読んでしまってOKなのです。
ちゃんと読むべきだと思っている人は、「読んで覚えないと」と思っているのかもしれませんが、
人間は忘れる時は忘れてしまうもの。
なので「こんな情報もあるのね~」という軽い感じで本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
●童話や絵本を読もう!
童話や絵本は挿絵なども多く、文字が頭に入ってこなくても絵で内容がわかります。
また、子ども向けに書かれているものが多いので、言葉遣いも優しくわかりやすいですよね。
先述した詩を読むというところから、文章を読むというところへ一歩進めるには、童話や絵本はピッタリです。
大人だから絵本を読むのは恥ずかしい、とか、そんなことは関係ありません。
大人向けの絵本などもありますので、まずはこうしたすぐに読める本から手に取るのも
本自体の嫌悪感をなくすのにはちょうどいいですよね。
こうした童話や絵本を朝の読書週間で読むことで、
本嫌いだった高校生が本好きになったという事例もあるそうです。
子どもが本嫌いという方はもちろん、自分自身が本は好きじゃないという人でも
詩集や童話、絵本などであれば、お子さんと一緒に楽しむことができるのではないでしょうか。
(coji_coji_acさんによる写真ACからの写真)
ぜひ、今年の秋は本好きな人も、本が苦手な人も本を手に取って
内言語の響きを楽しみながら、本を読んでみてください。