昔のご飯でダイエット?!
みなさん、こんにちは。
突然ですが、みなさんは、食べることは好きですか?
(acworksさんによる写真ACからの写真)
特に今の季節は『食欲の秋』というくらいなので、おいしものがたくさんありますよね。
でも、つい食べてしまって太ってしまう・・・なんてお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ダイエットには食事8割、とも言われているので、ダイエットをするにも食生活の見直しは欠かせません。
そこで、今回はダイエットの食事にちょっと面白い方向からスポットを当ててみたいと思います!
みなさんは『昔のご飯』と聞くと、何時代頃のご飯を思い浮かべますか?
日本も歴史が長いので、様々な時代がありますが、ぱっと思いつくのが多いのは
時代劇などでも目にすることが多いので、江戸時代でしょうか。
江戸時代、庶民の食生活も豊かになり、様々なものが食べられるようになってきました。
現代にも通じているような握り寿司、うなぎのかば焼き、天ぷら、お蕎麦などは
江戸の食文化からとも言われているそうです。
もちろん、これらは庶民が口にすることができるようになってきたとはいえ、基本は一汁一菜。
保温技術はありませんので、ご飯は朝に一日分をまとめて炊いていたようです。
(mieHさんによる写真ACからの写真)
なので、朝は炊き立てのご飯とみそ汁。昼は冷や飯と、野菜や魚のおかず。
夜はお茶漬けと漬物といったメニューだったのです。
とにかく、江戸時代の人たちはお米をしっかり食べていたそうで、なんと1人1日5合というから驚きです。
それでは、江戸時代の食事に隠されたダイエットの秘密は何だと思いますか?
ポイントは、冷や飯とぬか漬けなどの漬物を食べていたこと。
冷や飯は、レジスタントスターチという食物繊維と同じ働きをするでんぷんが含まれています。
そして、ぬか漬けは乳酸菌を含んでいます。
レジスタントスターチはこの乳酸菌が増えるための餌となるのです。
腸内環境を整えるためにはピッタリの組み合わせなのです!
冷や飯は、炊いたご飯を冷ましておくだけでOKですし、
漬物もスーパーにたくさん売っていますので私たちでも簡単に始められますね。
でも、ちょっと食卓がさみしい。子どもにはさすがにこれだけじゃちょっと・・・。
という方のために、少し時代を進めます。
時代を一気に進めて、1970年代の食事を見てみましょう。
この頃の食事は、一汁三菜。
ご飯、みそ汁、主菜と副菜合わせて3品というのがメジャーでした。
(hayahaymさんによる写真ACからの写真)
それなら、今と変わらないけど何が違うの?と思いますよね。
実はこの頃の食事と、現代の食事の中でダイエットにつながるポイントがいくつかあるのです。
ひとつは、肉より魚を中心とした主菜、そして野菜やキノコ類、大豆製品などを含めて
様々な食材を食べ過ぎない程度に、いろいろな種類を少しずつ食べていたのです。
そして、調理にもポイントがありました。
煮る・蒸す・生食といった食べ方が多く、茹でる・焼く・揚げる・炒めるといった調理法が少なかったのです。
油をあまり使わず、生でも食べることが多かったことから、
栄養素なども壊れることが少なくヘルシーですよね。
また、調味料も出汁と発酵系調味料といわれる味噌や醤油、みりん、酢などがメインで、
塩や砂糖が控えめでした。
これは、2018年に東北大学が発表した研究で、1975年の食事を再現したものを食べた人たちと
現代の食事を食べた人たちを比較したところ、
なんと1975年の食事を食べた人たちは健康的に痩せたり
悪玉コレステロールが減少するといったことが確認されています。
たった40年ほど前の食事なのに、一方は食べたら太り、
一方は食べたら痩せるという不思議な結果となりました。
私たちの食生活はずいぶん変わりました。
みなさんの食卓を考えてみてもらっても、ハンバーグやスパゲッティーなど食が欧米化してきていますよね。
ですが、私たち日本人の内臓は、本来、米と魚・野菜などのいわゆる和食に適しているのです。
(cheetahさんによる写真ACからの写真)
飽食の時代といわれるほど、様々な食があふれている一方、米や魚の消費量が落ちています。
ダイエット、と書きましたがまず大切なことは、健康的にちょうどよい身体のバランスを作ることですよね。
健康的に、スマートに過ごすには食事から!
私たち日本人に合った、和食という食事。
それは、食事の内容だけではなく、調味料や調理方法、そして栄養バランスと量など
改めて見直してみると良いかもしれませんね。
【参考】
●農林水産省『和食(Washoku)と生活習慣病について』
●給食計画