SDGsの取り組みのひとつ『エシカル消費』について知りたい!
みなさん、こんにちは!
お盆が過ぎ、子どもたちの夏休みも、はや終盤となってきましたね。
宿題も思い出作りもラストスパート!といったところでしょうか。
2学期に向けて、乱れた生活リズムは元に戻しつつ、
心身ともに調子を整えておきましょう!!
さて、今回のママ職ブログでは『エシカル消費』について
取り上げてみたいと思いますが、みなさんはご存知でしょうか?
近年、中学校や高校の教科書への掲載が急速に進められていたり、
夏休みの自由研究のテーマにもなったりしているので、
もしかしたら既に「エシカル消費、実践してるよー!」というご家庭も
あるかもしれませんね。
今回初めて知る方はもちろん、既に知っている方も今一度、
お子さんと一緒にいつもの消費活動を見直してみませんか?
★3つの視点とSDGs
そもそも「エシカル(ethical)」は、英語で「倫理的な」「道徳的な」
という意味を持ち、消費者庁では『エシカル消費』のことを
次のように定義しています。
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、
そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。
難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、
安さや便利さで商品やサービスを選択するのではなく、
それらがどのように生産されて流通しているものなのか、
それを選ぶことで誰かにとって不都合がないのか、
という点にも目を向けて購入を検討しようという考え方です。
ここで大切にしたいのが、次の3つの視点です。
①人や社会への配慮
身近な食品や製品の原材料の多くが発展途上国で生産されていますが、
その労働者は劣悪な環境や
安い賃金で働いていることが少なくありません。
中には、子どもも労働を強いられ、
学びの機会までも奪われていることもあるのです。
②地域への配慮
便利なオンラインショッピングが普及する一方で、
地域の小さな商店が置き去りにされていないでしょうか?
私たちに最も身近なコミュニティを守り応援するために、
買い物の仕方をもっと考える必要があります。
③環境への配慮
効率化を重視するために使用された農薬や薬品が原因で、
土壌や海洋が汚染され、生態系のバランスも破壊されつつあります。
大量生産・大量消費・大量廃棄の暮らしは、
地球温暖化や海洋汚染につながるのです。
今や私たちの生活はモノにあふれ、安くて良いものが簡単に手に入る
便利な世の中になりましたが、そんな今だからこそ、
私たちが『エシカル消費』に取り組み、
これらの問題解決について考えることが必要です。
そしてこれは、持続可能な消費や生産形態を確実にするための目標である
SDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」にもつながる活動だと
言えます。
★6つの認証ラベル
では、具体的にどのような取り組みなのかというと、
次のようなことが挙げられます。
【人や社会への配慮】
・障害者支援につながる商品を選ぶ
・フェアトレード商品や寄付金付きの商品を選ぶ
【地域への配慮】
・地産地消をする
・被災地の産品を購入する
【環境への配慮】
・再生可能エネルギー(太陽光・風力・バイオマス等)を利用する
・エコ商品やリサイクル製品を選ぶ …など。
とはいえ、毎回のお買い物で、じっくりとエシカルな製品を見極める時間は
なかなかありませんよね。
そんな時に知っておきたいのが、次の6つの“認証ラベル”です。
・国際フェアトレード認証
開発途上国で生産された製品を、
適正な価格で継続的に購入することにより、
立場の弱い開発途上国の生産者や
労働者の生活改善と自立を目指す仕組み。
ちなみに、過去のママ職ブログでも詳しくご紹介しておりますので、
そちらもぜひご覧ください。
・GOTS(ゴッツ)認証
コットンやウール、麻、絹などの原料の70%以上がオーガニックで、
加工・製造・流通などの全工程において、
環境や社会への配慮がなされている製品。
・FSC(森林管理協議会)認証
きちんと管理された森林で伐採した木材を消費者に届け、得られた利益を
生産者に還元する国際的な取り組み。
・MSC(海洋管理協議会)認証
将来の世代まで水産資源を残していくための活動で、
厳正な企画に適合した漁業で得られた水産物にのみ、
MSC「海のエコラベル」と呼ばれる認証ラベルがつけられる。
・ASC(水産養殖管理協議会)認証
養殖水産物に関する世界的な基準を設け、それらが守られるように管理
していくための制度。
・クライメイト・ニュートラル認証
二酸化炭素の測定や、排出削減の計画書の作成などの厳しい条件を
クリアし、カーボン・ニュートラルを達成している企業のみ、
この認証ラベルを取得できる。
いかがでしたでしょうか。
ご紹介した方法やラベルは、他にも様々あります。
また、商品を購入する時だけでなく、
・食品ロスを出さない
・マイボトルの携帯
・ごみを正しく分別する
など、日頃のちょっとした行動も『エシカル消費』になるのです。
子どもたちに残す未来をより良いものへ変えていくために、
まずは自分たちの身近なところから、ちょっとの行動、始めてみましょう!
≪参考≫
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