『コミュニティ・スクール』って何?学校と地域の未来を考える
みなさん、こんにちは!
先日は“母の日”でしたが、みなさんはいかがお過ごしでしたか?
我が家もそうだったのですが、
「子どもの運動会で、母の日どころじゃなかった!」
というご家庭が多かったかもしれません(汗)。
運動会では、お子さんはもちろん、親も応援で疲れているはずです。
しっかりと休養を取るようにしてくださいね。
さて突然ですが、みなさんは『コミュニティ・スクール』という言葉を
聞いたことがありますか?
これは、“学校”と“地域”の在り方に変化が求められる昨今、
ぜひ知っておいていただきたい教育用語のひとつとなっています。
そこで今回のママ職ブログでは、
『コミュニティ・スクール』とは何なのか、
学校と地域の在り方はどう変わっていくのか、
詳しく探っていきたいと思います!
★地域とともにある学校へ
『コミュニティ・スクール』とは、
「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の5)
に基づき、「学校運営協議会」を設置した学校のことを指します。
同法が2017年3月に一部改正されたことに伴い、
「学校運営協議会」の設置が努力義務化されました。
「学校運営協議会」は、学校・保護者・地域住民がともに
知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、
一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支えようという仕組みです。
これにより、子供が抱える課題を地域ぐるみで解決できることに加え、
より質の高い学校教育の実現を図ることができるのです。
ちなみに、2022年5月1日時点で、
全国の公立学校における『コミュニティ・スクール』の数は
15,221校(導入率42.9%)と全体の半数以下ではあるものの、
「学校運営協議会」の設置が努力義務化された2017年以降、
その数は着実に増え続けています。
出典:文部科学省ホームページ
★なぜ、今必要なの?
このように『コミュニティ・スクール』が注目されるようになった背景には
IT技術等の進歩による
時代の移り変わりが関係していると言われています。
例えば今までは、有名大学に行って大企業に勤めれば将来安泰!などと
言われたように、どの地域・社会でも求められる人材が同じだったため、
全国一律の教育で十分でした。
ところが、これからの時代はそうはいきませんよね。
人工知能などにより、私たちの仕事が次々に奪われていく中、
“自分が住んでいる地域で何が求められているのかを察知し、
そこから仕事を生み出せる能力“がとても重要になっていきます。
そうなると、“学校だけでは得られない知恵・経験・能力”が
が必要になりますが、これらを身につけるための有効な手立てのひとつ
として、今『コミュニティ・スクール』が注目されているのです。
★具体的な活動内容は?
ここまで、『コミュニティ・スクール』のことをおおまかに
ご紹介してきましたが、あまりピンとこないのが正直なところ…
そこでここからは、より具体的な活動内容を一緒に見ていきましょう!
先ほど、『コミュニティ・スクール』での活動は、
「学校運営協議会」が核となっている、ということをお伝えしましたが、
「学校運営協議会」ではどのようなことをしているのかというと、
まず、
①情報共有
子どもたちや地域に、どのような課題があるのか、あるいは
どのようないいところがあるのか、等を皆で知ってくことから始めます。
次に、
②熟議
どんな子どもに育ってほしいのか、
どんな学校・地域をつくりたいのか等、目標やビジョンを共有します。
続いて、
③協働
②で共有した目標に向かって、学校・地域・保護者・子どもが
それぞれの役割を担います。
そして、
④評価
③で協働した内容を持続可能な取り組みにするために、
楽しさや喜び、手ごたえを分かち合い、評価していきます。
さらに、
⑤上記①~④を繰り返し、マネジメントしていきます。
このように、上昇気流のようなスパイラル状に続けていくことで、
学校・地域・子どもたちの未来をより良い方向へ導くことができるのです。
ちなみに、既に『コミュニティ・スクール』を実践している学校や地域では、
「③協働」の部分において、次のような活動が行われています。
【学習のサポート】
保護者や地域住民が教室に入り、子どもたちや教職員のサポートを行う。
【ゲストティーチャー】
保護者や地域住民の知識・技能を活かして、
子どもたちに様々なことを教える。
【郷土学習】
地域資源を活かした体験学習などを行う。
【行事・生活・心の支援】
保護者や地域住民が、運動会等の準備、新入学児童の給食準備手伝い、
読み聞かせ等を行うことで、より豊かな心の育成に取り組む。
【子どもの安全対策】
校外学習の見守りや、通学路の安全点検等、保護者や地域住民が
子どもたちの安全を見守る。
…などなど。
様々な活動が行われていますが、
こうして具体的に取り組まれている内容を見ると、
今後は、『コミュニティ・スクール』の目的を
よりダイレクトに反映させたプログラムを実施してほしいところです。
もちろん、これらの活動は、
保護者や地域住民に強要されることではありませんが、
私たち保護者や地域住民も“当事者”であるという意識を持ち、
子どもたちや地域の未来のために“今”何ができるのか、
常にアンテナを張っておくことが大切ですし、
形だけのものにならないように、
より中身の濃い『コミュニティ・スクール』を実現できるように、
“私たちから”未来に向けた行動が必要なのだと思います。
いかがでしたでしょうか。
『コミュニティ・スクール』によって、子どもたちの未来が豊かになれば、
その地域の未来も豊かになり、ひいては社会全体も明るくなりますよね♪
そんな理想の社会を目指すためには、まず私たちひとりひとりが
学校や地域の在り方について少しでも関心を持つことが大切です。
みなさんがお住まいの地域の学校はどうでしょうか。
ぜひこの機会に、学校と地域の未来を考えてみませんか?
≪参考≫
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