『七五三』の由来や歴史って?海外ではどうしてる?
みなさん、こんにちは!
秋の日はつるべ落としと言うように、すっかり日脚が短くなりましたね。
一日の寒暖差が大きくなるこの季節、より一層体調管理に努めて、
元気に過ごしていきましょう!
さて、少し気が早いかもしれませんが、来月の15日は、
子どもたちの健やかな成長を祝う『七五三』ですね。
『七五三』と言えば、昔から続く日本の年中行事ですが、
その由来や歴史をご存知でしょうか?
子どもにとって節目になる大事な行事だというのは分かるけれど、
詳しくは知らないまま、なんとなく過ごしている…
という方も少なくないと思います。
そこで今回のママ職ブログでは、
『七五三』の由来や歴史についてお伝えしたいと思います!
また、海外での『七五三』についてもご紹介します♪
★はじまりはいつ?
七五三の歴史は古く、平安時代にまで遡ります。
当時は、「7歳までは神の子(7歳まではいつ死んでもおかしくない)」
と言われるほど乳幼児の死亡率が非常に高く、
子どもが健康に大人に成長するということは、
とても幸運なことであると捉えられた時代でした。
それゆえ、子どもの成長を祈祷することがとても大切にされていたのです。
もともとは宮中や公家の間で行われていた儀式ですが、
江戸時代ごろには武家や裕福な商人にも広まり、
やがて明治時代になると、「七五三」と呼ばれ庶民にも広がったそうです。
そして大正時代以降に、現在のような形ができあがったとされています。
また、11月15日に行われるようになったのは、
江戸時代の将軍である徳川綱吉が、
この日に長男の健康を祈ったためとされていたり、
その日は鬼が出歩かない吉日だったためとされていたり、
11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月でもあったことから、
その月の満月にあたる15日に行われるようになった…など、
その所以は諸説あるようです。
(ひさノリダーさんによる写真ACからの写真)
★7歳・5歳・3歳なのはどうして?
地域によっては違うところもあると思いますが、
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いをする、
というのが一般的に知られていることと思います。
これはもともと平安時代にはじまった、次の3つの儀式が
時代に即して変容していったものとされています。
●髪置き(かみおき)の儀…3歳の男の子、女の子
平安時代には、3歳ごろまでは男女ともに丸坊主で育てる、という
風習がありました。
これは頭を清潔に保つことで病気を予防し、
後に健康な髪が生えてくると信じられていたためです。
そして3歳の春を迎えるころ、髪を伸ばし始める「髪置きの儀」が
行われ、子どもの健やかな成長と長生きを願いました。
●袴着(はかまぎ)の儀…5歳の男の子
当時の正装である袴を、大人のように初めて身につける儀式です。
当初は男女ともに行っていた儀式でしたが、
江戸時代から、「天下取り」や「四方の敵に勝つ」という願いも込めて、
男の子のみの儀式に替わったようです。
この儀式は、現代の皇室でも行われているそうですよ。
●帯解(おびとき)の儀…7歳の女の子
鎌倉時代に、それまでの紐付きの着物にかわって本裁ちの着物を身につけ、
大人と同じように帯を結び、一人前の人間として
社会に認められる儀式がはじまりました。
当初は9歳の男女に行われる儀式でしたが、江戸時代に入り、
男の子は5歳で「袴着の儀」を、女の子は7歳で「帯解きの儀」を
行う形へと変わっていったようです。
どの儀式も、子どもたちの健やかな成長や、
将来の幸福を祈る、大切な儀式だったということが分かりますね。
(ちゃぁみいさんによる写真ACからの写真)
★海外ではどう過ごしている?
ところで、海外にも『七五三』のような行事はあるのでしょうか?
調べてみると、複数の国で似たような行事があるようなのです。
ここからは、その一部をご紹介しますね。
●ポーランド…コムニア/8歳
カトリックの国であるポーランドでは、毎年5月に、
8歳前後の子に行われる「コムニア」と呼ばれる宗教行事があります。
これは、カトリックという共同体に仲間入りし、
大人と同じ扱いを受けるための大切な行事です。
男の子はスーツ、女の子は白いドレスのようなワンピースを着て正装し、
教会での儀式に臨み、その後はレストランやホテルで
盛大なパーティーが行われます。
その後は、1週間ほど連続で教会へ通うことが義務付けられています。
●スペイン、メキシコ…プリメラ・コムニオン/9歳前後
ポーランドと同じく、カトリックの国であるスペインでは、
「プリメラ・コムニオン」という儀式が行われています。
これは、カトリックの教えを理解した子どもたちが、
正式にキリスト教徒になる儀式です。
決まった年齢はありませんが、この儀式の前に、洗礼を受けていることや、
2~4年間の「カテキズム」という授業を受けることが必要なことから、
9歳前後で行われることが多いのだとか。
こちらも、儀式の後には盛大な食事会を開催するそうです。
(littlebylittleさんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか?
お祝いの仕方は、時代や地域、国によって様々ですが、
子どもの健やかな成長を願う親の気持ちは、
やはりいつの時代も、どんな国でも同じですね。
どの子どもたちも、健康に、幸せに暮らせますように!
≪参考≫
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