今に始まったことじゃない!スカートから考えるジェンダーフリー
みなさん、こんにちは!
例年よりはまだ暑い日が続いていますが
朝晩の気温も含めて、やっと少しずつ秋に近づいてきましたね。
とはいえ、一般的に10月の初めには衣替えといわれていますが
まだもう少し半袖が手放せないかもしれませんね。
さて、今回のママ職ブログは衣替えも近い?!ということで
衣服について取り上げてみたいと思います。
●ズボンとスカートから考えるジェンダーフリー
突然ですがみなさんに問題です。
ズボンは男性のものでしょうか?
スカートは女性のものでしょうか?
そもそも、こんな質問をすること自体
LGBTやジェンダーフリーなど
性差別を考える近年の風潮からするとおかしなことですね。
ただ、日本ではいまだに制服などズボンは男性、スカートは女性なので
男女の衣服の違いというイメージは強く残ってしまうかもしれません。
実際はズボンやスカートという単純な括りで縛れるものではないのですが
今回は、わかりやすくするために
履いた時に足が分かれるものを、便宜上『ズボン』
履いた時に足が一緒になるものを『スカート』とさせて頂きます。
それでは早速、世界の様々な衣服を見ていきましょう。
●男性がスカートをはくのは当たり前!?
さて、近年では男性用のファッションでスカートも出ているので
男性がスカートを履くということに違和感はなくなってきましたね。
実は、昔から男性はスカートを履いていたというのはご存じでしたか?
有名なところでは、スコットランドの民族衣装『キルト』です。
『キルト』を知らなくてもタータンチェックという柄は有名ですよね。
元々、このタータンチェックはこの『キルト』のもので
『キルト』は男性しか身に着けることを許されていませんでした。
現在でもお祭りや結婚式などでは『キルト』を着用しています。
ちなみに、タータンチェックの柄は家ごとに違っているそうですよ。
日本でいう家紋みたいなイメージです。
他にも『フスタネーラ』という、
ギリシャやアルバニアの兵士が着る伝統的衣装があります。
これはプリーツがたくさん入った
丈が太ももくらいの短めの男性用スカートです。
古代ギリシャ時代を起源に持ち、
現在では『キルト』と同じように民族舞踊の際に着用されたり
兵隊の制服としても使われています。
また、ミャンマーの『ロンジ―』という衣服は
男女ともに筒形になった布を腰で巻きます。
見た目はロングスカートのようになりますよ。
●スカートは衣服の起源!
一般的に、男性がスカートを履かなくなったのはいつからなのでしょうか?
古代から、腰に布を巻いたスカートタイプの衣服は男女共通であり
遊牧民などはズボンタイプの衣服を着ていました。
日本の着物も、袴や直垂(ひたたれ)といったズボンタイプ
浴衣のようなスカートタイプの着物は
昔から現代に至るまで着用されています。
ではなぜ、ズボンは男性のものというイメージが強くなったのでしょうか。
それは中世ヨーロッパの頃。
フランス革命などを経て、動きやすいという理由から
男性がズボンを履く習慣が出来ました。
ただこの時代、
女性は男性と同じファッションをするのが許されなかったため
女性はスカートのみを着用することになったのです。
そのファッションスタイルが世界的に広まり
その後、20世紀後半になるまで
ズボンが女性のファッションとして認められていなかったので
ズボンは男性、スカートは女性というイメージが残ってしまったのですね。
人の歴史から見ても、ズボンは男性・スカートは女性となったのは
実はとっても浅かったんですね!
いかがでしたか?
ジェンダーフリーなどのテーマは一見難しいですが
こうした身近なところから見ていくと
お子さんでもわかりやすいですね。
ぜひ、お子さんと一緒に世界の衣服を見ながら
色々考えてみてくださいね。
【参考】
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