今週は絵本週間♪改めて読みたい世界の名作をご紹介!
みなさん、こんにちは!
お彼岸も過ぎ、いよいよ春めいてきました♪
進級や入学等、4月からの新生活に向けた準備で
慌ただしい時期でもありますが、
今しか見られない色とりどりの景色を楽しみながら、
心穏やかに過ごしたいですね!
(たげらん64さんによる写真ACからの写真)
さて、毎年3月27日から4月9日までの2週間は、
『絵本週間』となっています。
これは、絵本文化のさらなる発展と、
教育の場や家庭に“絵本読書”が一層定着することを願って、
世界的に有名な童話作家・アンデルセンの誕生日(4月2日)
の前後2週間で毎年設けられているものです。
また、アンデルセンの誕生日である4月2日は、
「国際子どもの本の日(※)」でもあるそうですよ。
そこで今回のママ職ブログでは、この『絵本週間』にあわせて、
改めて読みたい“世界の名作”を、いくつかご紹介したいと思います!
ぜひ最後までお読みいただき、
親子一緒にお気に入りの一冊を探してみてくださいね♪
※子どもの本を通して国際理解を深めるための記念日
(coji_coji_acさんによる写真ACからの写真)
★『マッチうりの女の子』
(童話館出版ホームページより)
文:H・C・アンデルセン 絵:スベン・オットー 訳:乾侑美子
出版社:童話館出版
まずは、アンデルセンにちなんで、この物語から。
雪の降りしきる、とても寒い大みそかの夜。
ひとりの女の子が裸足でマッチを売っています。
ところがマッチは一本も売れません。
女の子は、家に帰る気にもなれず、その翌朝とうとう…
このように、アンデルセンが作り出す物語は、
ハッピーエンドで終わらないことが多いのが特徴です。
けれど、単純に悲しい・辛いだけで終わるのではなく、
本当の幸せとは何なのか、生きる意味とは何なのか、
すべての人の心に深く訴えかけるような物語ばかりです。
特に今回ご紹介した絵本は、原作に限りなく近く、
絵を描いたスベンも、アンデルセンと同じデンマーク出身とのこと。
忠実に再現されたデンマークの街並みを背景にすると、
アンデルセンが原作に込めた想いを、
より一層感じ取ることができそうな気がします。
★『ヘンゼルとグレーテル グリム兄弟の童話から』
(平凡社ホームページより)
訳:藤本朝巳 絵:カトリーン・ブラント 出版社:平凡社
続いてご紹介するのは、
アンデルセン童話と並び、世界中で読み継がれてきたグリム童話です。
家を追われた兄妹がやっとの思いでたどり着いた、森の中のお菓子の家。
けれどそこには、恐ろしい魔女が住んでいて…
グリム童話の多くは、一見メルヘンチックな物語に見えますが、
実は、人間の本質や世の中の表と裏を忠実に、
時に残酷に描写しているのが特徴でもあります。
幻想の世界と現実の世界、綺麗事だけではないその絶妙なバランスが、
世界中の人々の心をひきつけるのかもしれません。
今回ご紹介した絵本にはそこまで残酷な描写はありませんが、
グリム兄弟と同じドイツ出身のブラントによる挿絵によって、
当時のドイツの雰囲気までも感じ取ることができますよ。
★『うさぎとかめ』
(童話館出版ホームページより)
絵:ポール・ガルトン 訳:さがの弥生 出版社:童話館出版
次も同じく、世界中で読み継がれているイソップ物語のうちのひとつ。
ある日、うさぎとかめが、山の頂上までかけっこで競争することに。
うさぎはひとっ飛びに走っていきますが、結果は…
このように、イソップ物語には擬人化した動物たちが登場することが多く、
小さな子供向けの楽しいお話だと思われがちですが、
実は教訓や風刺がしっかり盛り込まれていて、
その内容はとても奥深いものになっています。
大人になって改めて読むと、ドキッとさせられるものが
多くあるかもしれませんね。
★『雪わたり』
(ミキハウスホームページより)
文:宮沢賢治 絵:方緒良 出版社:三起商行(ミキハウス)
最後にご紹介するのは、
世界に誇る日本の童話作家・宮沢賢治の作品です。
少し難しい作品が多くある中で、
この物語は小さな子供でも分かりやすく楽しめるお話です。
雪がすっかり凍った夜、人間の兄妹が歌を歌いながら歩いていると、
森の中から子ぎつねが一匹出てきて、歌に入ってきました。
兄妹と子ぎつねは友達になり、兄妹は狐小学校に招待され…
色彩を多く使わない白と黒の幻想的な鉛筆画が、
宮沢賢治の世界をより美しく引き立てていて、
子どもだけではなく大人も、物語の世界にどっぷり浸れる一冊です。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したお話はどれも、
別の訳者や画家による絵本が多数出版されています。
同じお話でも、訳や絵が変われば、
感じ方もガラリと変わってきますので、
読み比べをしても面白いかもしれませんね。
今はちょうど春休み中のお子さんも多いと思います。
「これ、前に読んだことある!」というお話であっても、
読む場所や時間、読み手(声)を変えてみるだけで、
前に読んだ時とはまた違う角度から、
その物語を楽しむことができますよ♪
改めてゆっくりと、親子一緒に絵本を楽しんでみませんか?
≪参考≫
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