子どもと学ぶ著作権!正しく知って、トラブルを防げ!!
みなさん、こんにちは!
あっという間に明日から3月、そして3日後は桃の節句ですね。
まだまだ寒い日が続きますが、お雛様やお花を飾って、
心だけは一足早く春気分になってみませんか♪
(choco❁⃘.゚さんによる写真ACからの写真)
ところでみなさん、突然ですが問題です。
次の3つの問いに、正しく答えられるでしょうか?
Q1.SNSのプロフィール写真に、好きな俳優の画像を使うのはOK?
Q2.市販のCDやダウンロードした音源を使い、アーティストの
ダンスもそっくり真似して撮影した動画をアップするのはOK?
Q3.フリマアプリで購入したブランド品、よく見たら偽物だった!
これって、購入した側も罰せられる?
いかがですか?
これらは全て、私たちの身近に潜む“著作権”に関する問題ですが、
意外と正解が分からないものばかりですよね(汗)
実は近年、SNSが私たちの生活に急速に浸透していく中で、
著作権のことを正しく知らないがゆえに、大人だけではなく
子どもたちも“著作権トラブル”に陥るケースが多くなってきています。
しかも、当事者である子どもたちの低年齢化が進んでいるため、
できるだけ早い段階から著作権について学んでおく必要があります。
けれど、そもそも親である私たちも著作権について詳しく知らないし…
学んだり教えたりする方法がわからない!…などと思った方も多いはず。
そこで今回のママ職ブログでは、著作権の基本や、
親子で楽しく学べる方法などについて、ご紹介したいと思います!
もちろん、先ほど出題した問題の答え合わせもしましょう♪
★著作権って、そもそも何なの?
私たちが日々触れている、本や音楽、ドラマなどの作品のように、
作った人の考えや気持ちが表現されたものを「著作物」、
その著作物を作った人のことを「著作者」と言います。
そして、著作者に与えられる様々な権利を「著作権」と言いい、
それらは「著作権法」によって守られています。
この「著作権法」があることにより、
著作者の名誉や社会的地位、財産や安定した生活が守られ、
著作者にとって創作活動がしやすい社会になります。
そこで生み出された作品に人々が触れることで、
感動したり刺激を受けたりします。
その結果、さらに多くの作品が生まれ、文化の発展へとつながるのです。
また、「著作権」とひと言でいっても、具体的に見てみると、
次のように細かく定められています。
(JASRACホームページより)
「著作者人格権」は著作者の心を守る権利、
「著作権(財産権)」は著作者のお金を守る権利、
「著作隣接権」は著作物の内容を伝え広める人の権利、
というように理解すると分かりやすいかもしれませんね。
★身近に潜む、著作権トラブル!!
では、著作権の基本を押さえたところで、
冒頭で出題した問題の答え合わせをしましょう!
Q1.SNSのプロフィール写真に、好きな俳優の画像を使うのはOK?
→A.問題あり!
例えばTwitterなど、世界に開かれた「公の場」となっている場合、
自分以外の誰かが撮影したり制作したりした著作物を勝手に使うと、
「公衆送信権」の侵害になってしまうので、
著作権者に許可を得る必要があります。
Q2.市販のCDやダウンロードした音源を使い、アーティストの
ダンスをそっくり真似して撮影した動画をアップするのはOK?
→A.問題あり!
曲によっては、レコード会社と動画投稿サイトの間で
「許可なく音源を使用していい」という契約を結んでいる場合も
ありますが(アプリ内で公式に提供されている楽曲など)、
基本的には、その曲とダンスの著作権者に許可を得る必要があります。
なお、使いたい曲を自分で演奏・録音した音源と、
自作の振り付けで踊った動画であれば、
ほとんどの曲は許可を取らずにアップすることができます。
Q3.フリマアプリで購入したブランド品、よく見たら偽物だった!
これって、購入した側も罰せられる?
→A.罰せられない
有名ブランドの違法コピー製品や、海賊版DVDなどに関して、
作ったり売ったりする人は著作権侵害にあたるため罰せられますが、
それを買う人には罰則はありません。
ですが、結果として違法行為に協力することになります。
さらに、偽物ばかりが売れて本物の商品が売れなくなると、
質の良いものが提供されなくなることにつながり、
結局は自分たちが困ることになるので、
そのことについてよく考える必要がありますね。
(SunnysideStudioさんによる写真ACからの写真)
さて、みなさんの考えは合っていたでしょうか。
ちなみに、著作物を利用する度に著作権者を捜し出して許諾を得る…
これには相当な労力を必要としますが、著作物の分野によっては、
著作物の利用に関する窓口を設けている場合があります。
以下のサイトでさまざまな分野の連絡先が紹介されていますので、
一度のぞいてみてください。
まずはそちらに問い合わせるのが手っ取り早いかもしれませんね。
・公益社団法人著作権情報センター(https://www.cric.or.jp/db/list/index.html)
★著作権のこと、もっと詳しく知るには?
ここまで、著作権の基本的な部分を簡単にご紹介しましたが、
最後に、著作権についてより詳しく、親子で楽しく学べる方法を、
いくつかご紹介したいと思います!
それぞれリンクを貼っておきますので、ぜひ試してみてください!
【書籍で学ぶ】
マンガも交えて分かりやすく、漢字にはフリガナもついていますので、
小学生のお子さんでも、じっくり学ぶことができますよ♪
【インターネットサイトで学ぶ】
動画で学べたり、理解度テストがあったり、
よくある質問がまとめられていたり…
どんな年代のお子さんでも、気軽に学ぶことができますよ♪
(acworksさんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか?
ますますインターネットが普及していくこれからの時代、
私たち大人だけではなく、子どもたちにとっても、
著作権に関する知識は必須のものとなっていきます。
また、著作権について知ることは、トラブルを防ぎ、
自分や大切な人を守ることにもつながります。
この機会にぜひ、著作権について学んでみませんか?
≪参考≫
Comments