日本の『焼き物』いくつ知ってる?家族でお気に入りの器を見つけよう!
みなさん、こんにちは!
本日、7月10日は語呂合わせで“納豆の日”なのだそうです。
納豆をはじめ、おくらや山芋、なめこなどのネバネバ食材は、
暑さで食欲がない時でも食べやすいので重宝しますよね。
その上、整腸作用や胃の粘膜保護などの効果があると言われています。
夏本番に入る前に、ネバネバ食材を積極的に食事に取り入れ、
夏バテしない体づくりを心がけましょう!!
さて納豆といえば、みなさんはパックのままぐるぐる混ぜて食べますか?
それとも、器に移し替えて食べますか?
中には、産地にもこだわったお気に入りの器で!
という方も多いかもしれませんね。
というのも今、全国展開の大手生活雑貨店などで、
日本各地の個性的な焼き物(陶磁器)が人気を博しているのです。
そして、その人気ぶりは今や海を越えていて、日本の『焼き物』は
世界に誇れる文化のひとつとなっているようですよ。
今回のママ職ブログでは、そんな“日本の『焼き物』”にスポットを当て、
これまでの歴史や、代表的な産地・特徴などをご紹介したいと思います!
きっと、器選びがもっと楽しくなりますよ♪
★日本の『焼き物』のはじまりは?
日本の『焼き物』の歴史は、およそ1万年以上も前の縄文時代まで
遡ります。
そのはじまりは、屋外で低い温度で焼成する縄文土器。
やがて古墳時代になると、朝鮮半島から新たな製陶技術が伝わり、
“ろくろ”や “窖窯(あながま)※”を使って、
より高温で焼成される須恵器が作られるようになりました。
≪※窖窯(あながま)=傾斜地の地面に穴を掘抜いて構築した窯のこと≫
その後、奈良時代には2種類の釉(うわぐすり)を使った、
緑と黄の色鮮やかな奈良三彩壺が登場します。
室町時代には“茶の湯”(=のちの“茶道”)が流行し、
焼き物が日本独自の特色を持つようになるなど、
日本の焼き物文化に大きな影響を与えました。
さらに江戸時代からは磁器が作られるようになり、
海外への輸出も始まります。
このように、日本の『焼き物』は時代の流れとともに
様々な技術を取り入れ、変化し、発展して、
現代まで受け継がれてきたのです。
★産地や特徴を知ろう!
その中でも、中世から現在まで約900年以上の歴史があり、
現在も生産が続いている6つの陶磁器窯は
“日本六古窯(にほんろっこよう)”と総称され、
次のような特徴があります。
1.越前焼/えちぜんやき(福井県越前町)
水漏れしにくく硬くて丈夫なのが特徴。
水がめや壺などの生活雑器として重宝されている。
2.瀬戸焼/せとやき(愛知県瀬戸市)
海外からも高い評価を得る、白く美しい素地が特徴。
食器を総称する“せともの”の語源。
3.常滑焼/とこなめやき(愛知県常滑市)
鉄分を多く含む粘土の性質を活かした均一な赤茶色が特徴。
“朱泥(しゅでい)急須”が有名。
4.信楽焼/しがらきやき(滋賀県甲賀市)
焼く過程で自然にできる色合いや模様(=窯変/ようへん)が特徴。
たぬきの置き物が有名。
5.丹波焼/たんばやき(兵庫県丹波築山市)
焼成中に灰がかかってできる模様(=自然釉/しぜんゆう)が特徴。
器の表面を削って稜線模様を付ける「しのぎ」という技法も有名。
6.備前焼/びぜんやき(岡山県備前市)
釉薬を使わない素朴な焼き上がりが特徴。
良質な粘土が原料のため、使い込むほどに味が出る。
また、これら日本六古窯も含め、国の「伝統的工芸品」に
指定されている焼き物は32品目(2022年3月時点)に上ります。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します!
益子焼/ましこやき(栃木県)
肉厚でぽってりとした素朴なフォルムで、温かな手触りが特徴。
茶器や花器、酒器、皿などの実用的な器が多い。
美濃焼/みのやき(岐阜県)
日本で生産される陶磁器の50%以上のシェアを占める。
時代にあわせてさまざまな色や形の焼き物が誕生している。
九谷焼/くたにやき(石川県)
装飾文化の影響を受けた、豪華で鮮やかな絵付けが特徴。
皿・置き物・花器などが多い。
伊万里・有田焼/いまり・ありたやき(佐賀県)
ガラスのように滑らかな白磁と鮮やかな絵付けが特徴。
日本磁器発祥の地として400年もの歴史を持つ。
波佐見焼/はさみやき(長崎県)
透けるような白磁と、美しい藍色で描かれる絵付けが特徴。
重心を低くして作られた“くらわんか椀”が代表作。
この他の産地については、下記サイトなどで詳しく紹介されていますよ。
≪参考:日本セラミックス協会ホームページ≫
★陶器と磁器はどう違う?
ところで、『焼き物』は“陶磁器”とも言いますが、みなさんは
陶器と磁器を見分けることができるでしょうか。
最後は、陶器と磁器の違いについて見てみましょう!
【陶器】
主な原料:地中の粘土層から掘り出された粘土(陶土)
焼成温度:約1100℃~1200℃
吸水性:有り
風合い:土のぬくもりや素朴さがあり、厚手
丈夫さ:やわらかい
見分け方:光の透過性 ⇒ 無し
たたくと ⇒ 鈍い音
高台(※) ⇒ 茶色くざらざら
≪※高台(こうだい)=器の底にある、輪の形の部分≫
【磁器】
主な原料:長石や珪石など、ガラス質を含む石を砕いたもの(陶石)
焼成温度:約1300℃~1400℃
吸水性:無し
風合い:なめらかで洗練された印象、薄手
丈夫さ:丈夫
見分け方:光の透過性 ⇒ 有り
たたくと ⇒ 金属製の高い音
高台 ⇒ 白くなめらか
一見どれも同じように見える器たちでも、
こんなに違いがあったとは驚きです。
みなさんもぜひ、普段使っているお気に入りの器がどちらなのか、
見分けてみてください♪
その器のことをより知ることができて、愛着も増してきますね!
いかがでしたでしょうか。
素敵な食器は食卓を彩るだけでなく、気分も華やかにしてくれて、
さらにはお料理のおいしさも、より引き立たせてくれますよね。
みなさんも、ご家族それぞれにお気に入りの器を見つけて、
食事の時間をより豊かなものにしてみませんか?
≪参考≫
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