現代に欠かせない能力『メディアリテラシー』って何?
みなさん、こんにちは!
まだ梅雨明け前なのに、もう夏本番かと思うほど蒸し暑い毎日ですね。
洗濯物の生乾きや、カビの発生に悩まされますが、
この時期、健康管理にも油断大敵です!
以前のママ職ブログ(油断大敵!梅雨の時期の健康管理)で
解消方法などを取り上げていますのでぜひご覧いただき、
お子様はもちろん、みなさんもどうかご自愛ください。
(犬塚さんによる写真ACからの写真)
さて突然ですが、みなさんは『メディアリテラシー』という言葉、
聞いたことがありますか?
現代社会に欠かせないある能力のことを指す言葉なのですが、
昨今のアメリカ大統領選や新型コロナウイルスをめぐって、
フェイクニュースやデマが広がったことをきっかけに、
日本でも注目度が上がっているようです。
そこで今回のママ職ブログでは、そんな「メディアリテラシー」について、
詳しく掘り下げてみたいと思います!
★なぜ今『メディアリテラシー』なのか?
今や触れない日は無いと言って良いほどに、
インターネットが普及した便利な世の中となりましたよね。
このインターネットをはじめとした、テレビやラジオ、
新聞や雑誌などの「メディア」は、そもそも「人」の手で作られています。
「人」の手で作られているということは、
時には「間違い」が発信されることもあります。
そしてこの「間違い」に紛れて、
真っ赤な「ウソ」の情報が潜んでいるのも事実です。
これらの「間違い」や「ウソ」に私たちが騙されてしまうと、
最悪の場合、命に関わることになったり、
他の誰かを傷つけてしまったりすることもあるのです。
だからこそ、これからを生きる子どもたちはもちろんのこと、
親である私たちにも、大切な子どもたちを守るために、
「メディア」と正しく接するための能力が必要となります。
それが『メディアリテラシー』なのです。
★「メディア」は分かるけど、「リテラシー」って何?
『メディアリテラシー』という言葉は2つの英単語で成り立っていて、
簡単に直訳すると次のようになります。
・メディア(media) = 情報を伝える手段
・リテラシー(literacy)= 字を読み書きする能力
そしてこれら2つが合わさることで、
「メディアを批判的に読み解く」とか、
「メディアを主体的に受け取る」という意味になります。
つまり、情報をそのまま信じて受け取るだけではなくて、
色々な視点から考えたり、推理や想像力を働かせたりして、
その情報をよく分析する、ということなのです。
ちなみに総務省では、『メディアリテラシー』のことを、
次のように定義しています。
次の3つを構成要素とする、複合的な能力のこと。
1.メディアを主体的に読み解く能力。
2.メディアにアクセスし、活用する能力。
3.メディアを通じコミュニケーションする能力。
特に、情報の読み手との相互作用的コミュニケーション能力。
(総務省ホームページから抜粋)
定義づけすると少し難しく感じてしまいますが、
簡単に言うと、「メディア」と正しく向き合い活用する能力、
といったところでしょうか。
ちなみに同省ホームページでは、
メディアリテラシーの向上と普及を目的に、
教材の開発や貸し出し、ホームページでの掲載が行われていますよ。
こども向けのページも作られているようですので、
ぜひ、お子さんと一緒に覗いてみてください♪
(coji_coji_acさんによる写真ACからの写真)
★「ソ・ウ・カ・ナ」チェックで身を守る!
では、「メディア」と正しく接していくためには、
具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか?
ここでは、白鷗大学教授の下村健一さんが監修された書籍
“「ソ・ウ・カ・ナ」のおまじない”をご紹介します。
「ソ」…即断(「ソ」くだん)するな
初めて知る話が本当かウソかなど、判断できなくて当たり前です。
こういう時は一旦、保留にしましょう。
「ウ」…鵜呑み(「ウ」のみ)にするな
情報の中には、伝え手側の意見や印象も
混ざりこんでいることがあります。「情報」と「意見や印象」は
切り離して受け取るようにしましょう。
「カ」…偏る(「カ」たよる)な
情報は角度によって見え方が変わることがあります。
1つの面だけを見て決めつけないようにしましょう。
「ナ」…中(「ナ」か)だけ見るな
隠されている部分に気づかずに、騙されてしまうことがあります。
視野を広げて、大きな景色を感じてみましょう。
このような簡単な“おまじない”であれば、
子どもたちも自らチェックすることができそうですよね。
初耳の話に出会ったときには、
ひとまずこの「ソ・ウ・カ・ナ」のおまじないをつぶやいてみましょう!
(bBearさんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか?
実は昨日、6月27日は、『メディアリテラシーの日』でした。
1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、
事件現場近くに住む無実の男性が、
マスコミにより犯人扱いされる報道被害があったことに由来し、
株式会社テレビ信州によって制定された記念日だそうです。
この機会に、メディアとの正しい接し方について、
家族で話をする時間をつくるのも良いですね。
≪参考≫
Comments