知るともっと楽しめる♪『花火』の歴史と不思議
みなさん、こんにちは!
今日から8月ですね。
筆者の住む地域では今月、数年ぶりに夏祭りが開催されるということで、
我が家では早くもお祭り気分です♪
とはいえ、まだまだ暑さと感染症には油断できません。
みなさんも夏祭りへお出かけの際は、対策を十分にして楽しみましょう!
(とりすたーさんによる写真ACからの写真)
さて、夏祭りの楽しみと言えば、やはり夜空に輝く“花火”ですよね!
大きな音と色とりどりの光、そして煙の独特なにおいに加えて、
近年では、様々な形に変化したり、音楽とコラボレーションしたり…
このように、年々進化し続けている打ち上げ花火ですが、
その始まりはいったいいつなのか、みなさんご存知でしょうか?
また、打ち上げ花火の仕組みを
あまり知らないままに観賞していませんか?
もちろん、歴史や仕組み等を知らなくても花火は楽しめますが、
知っていれば、これまでとは違った視点から、
花火をより楽しむことができそうですよね♪
そこで今回のママ職ブログでは、花火の歴史や不思議について、
どんどん探っていきたいと思います!
★もともとは戦のための技術だった!?
まずは、花火の歴史から紐解いていきましょう。
起源については諸説ありますが、秦の時代(紀元前221年前~前210年)に
中国で使われた「のろし」が始まりだというのが有力のようです。
その後、唐の時代(618年~907年)に武器として使う火薬が発明され、
13世紀ごろになると、中国からヨーロッパへ火薬の技術が伝わり、
やがて現在のように見て楽しむ花火が誕生したとされています。
日本へは16世紀(室町時代)ごろ、鉄砲とともに火薬の技術が伝わり、
まもなく日本国内でも、観賞用の花火が製造されるようになったと
考えられています。
見て楽しむものとばかり思っていた花火ですが、遡ってみると、
もともとは戦のための技術だったのですね。
ちなみに、現時点で現存する日本で最も古い花火業者は、
東京にある(株)宗家花火鍵屋(1659年~)だと言われていて、
1808年には、当時の鍵屋7代目がのれんわけをして「玉屋」を名乗り、
それ以降、隅田川で行われた花火大会では、
上流を玉屋、下流を鍵屋が受け持つようになったのだそう。
そこから、花火を見る時の「たーまやー」「かーぎやー」という
掛け声が生み出されたのだとか。
(kscz58ynkさんによる写真ACからの写真)
★瞬きも惜しくなる!打ち上げ花火の仕組み
みなさんは、打ち上げ花火の「花火玉」を見たことがありますか?
クラフト紙を固めて作られた、まんまるい玉なのですが、
その大きさは、直径9㎝のものから120㎝のものまで様々。
中には、打ち上げ花火のもととなる火薬が、バランスよく
計算されてぎっしり詰められています。
実はこの花火玉、完成までになんと1~2か月かかることもあるのだとか。
さらに、作成中から保管期間も含め、火薬を使っているため、
花火師のみなさんは常に危険と隣り合わせの状態です。
このように、時間と手間をかけられた花火玉の打ち上げ方法はというと、
近年はコンピューターで行われています。
まず、打ち上げ火薬と花火玉を仕込んだ筒を並べ、
次に、打ち上げるタイミングなどをプログラミングしたパソコンを使い、
電力で導火線に着火します。
そして導火線の火が打ち上げ火薬にうつり、
その勢いで花火玉が打ち上げられるのです。
花火玉の大きさによっては、なんと約700m上空まで打ち上げられ、
そこで直径約700mの大輪の花を咲かせるものも。
ちなみにこの時の速度は、新幹線の最高速度よりも早いのだそう!
ほんの一瞬の輝きのために、
これほどの手間と時間がかけられていると思うと、
これから打ち上げ花火を見る時は、瞬きをするのも惜しくなりますね。
(げたみさんによる写真ACからの写真)
★花火をもっと楽しもう♪
最後に、花火をもっと楽しめるようになる“まめ知識”を
いくつかご紹介したいと思います!
・花火の色はどうつけている?
⇒金属を炎にかざしたときに、金属の種類によって特有の色の光が出る、
「炎色反応」という性質を利用して色をつけています。
花火玉の中に入れる火薬に、
つけたい色にあわせた金属の粉末が混ぜられているのです。
・打ち上げ花火は、どの方向からみても同じに見える?
⇒丸い形をした打ち上げ花火は、横下でも上空からでも下からでも、
同じように丸く見えます。
それは、まんまるい形状の花火玉から、どの方向にも同じように
火薬が飛び出すからなのです。
・外国の花火と日本の花火は違う?
⇒外国の花火玉は、日本のものとは違い、円柱や楕円の形をしています。
ですから、空中で開いたときに球にならず、
角度によって見え方が違う花火になります。
・打ち上げ花火を上手に撮影するには?
⇒「ドーン」という打ち上げの音が聞こえたら、シャッターを開けます。
花火の光が広がっている間は、シャッターを開けたままにしましょう。
花火の日が消えたことを確認してから、シャッターを閉じてください。
三脚やリモコンがあれば、手振れを防いで、よりきれいな写真を
撮ることができますよ!
・手持ち花火は、1年寝かせると色がキレイになる?!
⇒花火は、製造してすぐに使うよりも、一年ほど寝かせたほうが
色や火花がキレイになると言われています。
花火を購入の際にはぜひ、製造年月日を見てみてください。
来年の花火を今年のうちに買っておくのも良いかもしれませんね。
ただし、新聞紙などに包んで風通しの良いところに置く等、
長期保管の際には、花火が湿気を含まないよう注意が必要です。
(せき散歩さんによる写真ACからの写真)
いかがでしたでしょうか。
今回筆者が参考にした下記の書籍は、カラーで見やすく
ふりがなもついているので、お子さんと読むのもおススメです。
本ブログでご紹介しきれなかった情報も、
まだまだたくさん掲載されていますので、ぜひお手に取ってみてください♪
また、下記のサイトなどでは、地区ごとの花火大会の開催状況などを
一覧で確認できるようですので、
お出かけのご参考になさってみてはいかがでしょうか。
≪参考≫
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