言い換えるだけ♪子どもの心に届く「オノマトペ」の魔法
みなさん、こんにちは!
三日前に二十四節気のひとつ「霜降」を迎え、
いよいよ冬の気配が近づいてきましたね。
筆者の住む地域では、キラキラとした朝露が霜に変わり始め、
秋色を深めた木々の葉っぱも、
木枯らしに吹かれてはらはらと散り始めました。
そろそろ、多くのご家庭で
ぽかぽかのお鍋やスープが登場する時期でしょうか。
(kyanaさんによる写真ACからの写真)
さて、突然ですがここで問題です。
ここまでの文章で、何か気付いたことはありませんでしたか?
実は、いつもより多くの「オノマトペ」を使った文章にしてみました。
この「オノマトペ」、使うだけでなんとなくその情景が想像しやすくなって、
心にすんなりと入ってくるから不思議ですよね。
そんな不思議な効果を持つ「オノマトペ」ですが、
なんと子育てに意識して応用すると、良いコトがあるのです!
一体どういうことなのか、今回のママ職ブログでご紹介します♪
★もはや日常には欠かせない存在
そもそも、その語源は古代ギリシア語の
「onomatopoeia(オノマトポエイア)」で、
その原義は「語を創ること、名づけ」であったとされています。
ひと昔前までは、「擬音語・擬態語」として小学校低学年の国語の時間に
学習されていたようですが、みなさんはどうでしたか?
今ではもう、身の回りにオノマトペがあふれていて、
自分でも気づかぬうちに使っていることが多いと思います。
例えば「ガリガリ君」や「プッチンプリン」、「ピカチュウ」や「ミンミンゼミ」、
「犬のおまわりさん」や「かえるのうた」の童謡などもオノマトペです。
話し言葉以外でも本当にさまざまな場面で使われていますよね。
これらをもし、オノマトペ抜きで説明するとしたら…?
かき氷をアイスキャンディーでコーティングしたアイス?雷ネズミ?
真剣に考えてみると面白いですが、なかなか難しいものです。
童謡にいたっては、少なくとも子どもたちに
慕われる歌にならなかったかもしれません。
(もぐら綿棒さんによる写真ACからの写真)
★子育てに応用するには?
これほど日常に欠かせないオノマトペだから、
今までの子育てにも無意識のうちに使っていたはず!
…と筆者も思っていたのですが、よく振り返ってみると、
意外と使えていない場面がありました。
それは、子どもに自分の思いを伝える時。
特に、直してほしいコトや身に着けてほしいコトなど、
時間や心に余裕がなくて、
きつい言葉を投げてしまいがちな時こそ、オノマトペの出番です!
例えば、騒いでいる子どもを静かにさせたい時、
みなさんはどうしていますか?
筆者はつい、「静かにしなさい!」などと
大声で怒鳴ってしまうことが多いですが、
あえて小さな声で、「シィーッ」と言いながら
口の前に指をあてるほうが、
子どもにはダイレクトに伝わり、効果的なのだとか。
また、子どもの姿勢を注意する時。
「背中伸ばして!」「目が近いよ!」という具体的な言葉より、
「グー・ペタ・ピン!」だけで良いのです。
「グー」でお腹と机の間に握りこぶしひとつ分の間隔をあけ、
「ペタ」で足裏をしっかり床につけて身体を支え、
「ピン」で背中をまっすぐ伸ばす!
なるほど、こちらの伝えたいことがうまく凝縮されていますよね。
他にも、逆上がりに挑戦する時は、
「ギュッ・ピタッ・クルン」のおまじない。
鉄棒をギュッと握り、お腹を鉄棒にピタッとくっつけて、
足をクルンと振り上げる!
このおまじないがあれば、練習も楽しく進みそうです♪
それから愛情表現にも!
ただ「大好き」と言うより、「ぎゅーっ!」と言いながら抱きしめるほうが、
案外子どもには伝わりやすいのかもしれませんね。
(acworksさんによる写真ACからの写真)
★期待できる良いコト!
ここまでお伝えした「オノマトペ」、さっそく実際に使ってみてください。
普段の言葉よりも、気持ちを込めて言いやすいと思いませんか?
また、なんとなくポジティブな気持ちになりませんか?
それはきっと、言われる側の子どもたちも同じです。
親の気持ちがダイレクトに伝わるうえに、
子どもたちとしても嫌な気持ちになりにくく、
すんなりと受け入れやすくなります。
また、ポジティブなオノマトペは、子どもたちを否定も支配もしません。
その結果、親と子どもがニュートラルに向き合えるから、
子どもたちの自己肯定感も高まります。
親も子どもも明るい気持ちで成長できる、
そんな魔法をかけてくれる「オノマトペ」。
これからぜひ、意識して子育てに取り入れてみてください♪
【参考】
・藤野良孝著『子どもがグングン伸びる魔法の言葉』
・窪園晴夫編『オノマトペの謎』
・坂本真樹著『五感を探るオノマトペ』
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